食のコラムVOL.15「ぶどうのおはなし」

北海道のぶどうは酸っぱい?!

大好きな食べ物ならどんどん食べられる、などと表現する時「〇〇は飲み物」という言い回しを最近耳にしますが、それをいうなら私は「ぶどうは飲み物」というくらいぶどうが好きです。北海道のぶどうはとても甘くて、でも実が柔らかいせいか口に入れて少し味わったらすぐ飲み込んでしまいませんか?以前、道外から来たお友だちに「北海道のぶどうはすごく酸っぱい」といわれ、はじめはピンとこなかったのですが、どうやら本州でよくあるぶどうは皮をむいて噛んで食べるのだといわれ、確かにそのように食べたら種の周りがとても酸っぱかった記憶があります。道内で栽培されるぶどうは主にキャンベル、ナイアガラ、デラウェア等がありますが、本州で栽培されている、巨峰やピオーネ、マスカットのような、いわば皮をむいて噛んで食べるぶどうは昔は出回っておらず、つい実を丸飲みするのが習慣になっているかもしれません。ちなみに北海道の生食用ぶどうの生産量は全国第6位に対し、加工用(ワイン等)はやはり日本一です!

ぶどうの効能

ヨーロッパでは「畑のミルク」と呼ばれる程、ぶどうは栄養豊富な果物。ぶどうのポリフェノールは抗酸化作用に優れており、錆びない体を作ってくれます。特にこのポリフェノールの中のアントシアニンは眼精疲労や視力低下予防、また動脈硬化の予防に期待できます。またその名を冠するブドウ糖は脳の働きをよくし、集中力を高める効果あり。その他、体の調子を良くしてくれる作用のあるビタミンB群等々、体に嬉しい効能がいっぱい!
ぶどうは枝から栄養を取るので房の上の方が甘くて美味しいとか。今年も北海道のぶどうで秋の味覚を楽しみましょう! おはなし:一瀬美絵