食のコラムVOL.6「鶏のおはなし」

鶏というと?

鶏(にわとり)と聞くとどんな姿を思い浮かべますか?多くの人は羽が白く、頭には立派なトサカのある姿を想像するのではないかと思います。あるいは赤茶色や黒っぽい羽の鶏もいたり。この鶏さん、見た目は同じでも肉用の鶏と卵用の鶏がいるのをご存知ですか?それぞれの違いを…という気持ちは山々ですが字数の都合上(笑)、鶏肉の一番の需要期、12月にちなみ、今月は肉用鶏についてお話します。

いろいろな鶏さん

肉用鶏、いろいろ

肉用鶏にはスーパーなどでよく見られるブロイラーと呼ばれるものの他、地鶏、銘柄鶏がいます。ブロイラーは飼育日数が30~50日以下、短期間で成鶏になる特徴があります。若鶏とも呼ばれ、飼育期間が短いため柔らかく、価格も手頃。それに対し、地鶏には定義があります。在来種の血が50%以上であること、飼育日数は75日以上、生後28日齢以降1㎡に10羽以下の平飼い。時間も空間も必要とする地鶏はブロイラーに対して値が張りますが、自由に動き回れる飼い方をされているので歯ごたえも旨味もあるのが地鶏の特徴です。銘柄鶏もブロイラーですが、より美味しくするために飼料や飼育日数、飼育方法など生産者のこだわりがあり、一般的なブロイラーよりも手間暇をかけた鶏のことをいいます。

地鶏

北海道の銘柄鶏や地鶏

北海道のとある銘柄鶏の飼育を見せていただいたことがあります。窓を開閉できる開放的な明るい鶏舎で、飼育日数を長めに取るだけでなく鶏の臭みを出さないよう餌にも工夫。程よい食感と旨味のあるとっても美味しい鶏肉でした。北海道にも○○鶏と名のついた美味しい銘柄鶏や地鶏がいろいろあります。今年のクリスマスや年末料理にぜひ食べてみてくださいね!

 おはなし 一瀬美絵

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ノンルージュ2022年12月号にはチキンカレーピラフとコラム「鶏のおはなし」を掲載