食のコラムVOL.13「トマトのおはなし」

夏野菜の代表、トマト

 夏野菜としても人気のあるトマト。真っ赤に熟れたその姿は夏の太陽を思わせますね!様々な農産物の生産量日本一の北海道もトマトはミニトマト同様、日本一の座は熊本県に譲り、第二位となっています。いずれにしてもトマトはサラダだけではなく、パスタやスープの具材、またラタトゥイユにカプレーゼなど、主食、主菜、副菜と汎用性が高いのも人気の一つですね。

加工用トマトのこと

トマトには普段私たちが食べている生食用と、ジュースやケチャップの原料になる加工用があります。生食用とは品種も違い皮が固く、より赤い色が特徴。栽培方法も生食用はビニールハウスでの栽培が多く、支柱で茎を支え、上へ上へと伸びるように育てるのに対し、加工用は露地栽培。太陽の日差しをより浴びられるよう蔓を地に這わせるように育てます。そのため収穫は真夏。炎天下の中で一つ一つ、腰をかがめながら手作業で収穫するので、生産者さんのご苦労もひとしおですね。この加工用トマト、何と国内自給率は5%程!加工原料とはいえやはり輸入ではなく国産がいいですね。まだ生産量は少ないですが北海道でも作られている加工用トマト。ジュースとして売られているのでぜひ探してみてくださいね。

トマトの栄養

 「トマト1個で医者いらず」という言葉があるようにトマトは栄養がたっぷり。特に強力な抗酸化作用をもつリコピンや、βカロテンが非常に多く、活性酸素を取り除きガンの抑制や生活習慣病の予防にも効果的。また美肌効果のビタミンCや老化抑制のビタミンE、食物繊維などバランスよく含まれています。ちなみに加工用トマトはこの数倍栄養価が高いとか!夏は生で、冬は加工品で、一年中楽しみたいですね。  おはなし:一瀬美絵