秋の味覚といえば脂がのったさんま。塩焼きにした時の、あの香ばしい匂いはたまらなく食欲をそそりますね!秋に旬を迎え、細長いその姿が銀色に光る刀に見えることから秋刀魚とも書かれます。もともとは細い魚を意味する狭真魚(さまな)が転じてさんまになったとか。
ところでみなさんはさんまの生態をご存知ですか?回遊魚であるさんまの群れは冬から春にかけて北上し、冷たい海に耐えるため脂肪を蓄え、夏から秋にかけて産卵のため南下します。つまり道東沖を通過する9月~10月がまさにさんまの脂が一番のる時期となるのです。さんまには血液さらさらにするEPA、脳細胞の働きを良くし老化防止効果のあるDHAはもちろん、皮膚や粘膜を保護、風邪予防のビタミンA、骨粗鬆症予防のビタミンD、抗酸化作用のビタミンEの他、鉄分やタウリン、カルシウムなど栄養満点!近年、様々な影響により不漁が続くさんまですが、やはり旬の時期には何度もいただきたいものですね。(一瀬美絵)