食のコラムVOL.9「卵のおはなし」

たまごの日

春分の日である3月21日は「たまごの日」。皆さんご存知でしたか?卵は命。そして春分の日の頃は、草木が芽吹き、生命の力が盛んになってくるため、この日に相応しいとして制定されたそうです。他にもたまごの日は一年に何日もあるようですが、卵の黄身は3月の麗らかな太陽のようで、春分の日というのはぴったりな気がします。

卵の豆知識

メニューも豊富で食べる機会の多い卵ですが、意外に知られざる豆知識もいろいろ。まず1つ目、卵の殻の色。これは産んだ鶏の種類よって決まります。日本の市場占有率№1は白玉の卵で白い羽の鶏、他には茶色の鶏は茶色の卵(赤玉)、白と茶が合わさった鶏は薄橙の卵(ピンク玉)。もちろん栄養価に差はありません。

次に2つ目、黄身の色ですがこれはまさに餌次第!鶏の主食はトウモロコシ。その色素によって黄色になりますが、さらに色の濃い野菜を与えると濃い黄色、飼料用米などを与えると薄黄色になるのです。

3つ目。割った時の卵の形状。産んだ鶏の月齢が低い程、卵も小さく黄身も白身もプリっとしていますが、月齢が高くなってくると卵が大きく白身の形も緩やか。また夏場は水を多く飲むため白身が水っぽくなりますが鮮度には影響なし。ただし変色していたり、黄身と白身が混ざっていたり、変な匂いがする場合は劣化しているので食べるのをやめましょう。

卵は完全栄養食品

ひよこになるための卵はまさにスーパーフード。体を維持する栄養素がほぼすべて含まれています。特に女性に嬉しい効能として、良質なたんぱく質の他、ビタミン類、必須アミノ酸がバランスよく含まれるので美容効果やアンチエイジングにも一役買うのです!ぜひ一日一個は食べたいですね。

おはなし/一瀬美絵