食のコラムVOL.16「かぼちゃのおはなし」

かぼちゃの旬

10月31日はハロウィーン!もとは北海道の七夕のアメリカ版のようなものですが、いまやクリスマス同様、日本の年中行事になりつつあるとともに、「10月といえばかぼちゃ」が定着しつつありますね。北海道が日本の生産量の約半分の占めるこのかぼちゃ、秋から冬のイメージが強いですが、実は8月から収穫が収穫の最盛期。つまり旬は夏なのです。日持ちがするので温度管理をしながら秋以降も出荷されるので、寒い時期はさらに追熟された美味しいかぼちゃが出回ります。

プルミエールのハロウィーン料理

冬至にかぼちゃを食べる意味

二十四節気の一つ、冬至。北海道では「かぼちゃと小豆のいとこ煮」を「冬至かぼちゃ」として食べますね。この日は一年で一番昼の短くなる日、つまり太陽の力が一番弱まる日であるため、昔は「死に近い日」として恐れられていたとか。したがって魔除けの色である黄色いかぼちゃを食べ、冬に向けて栄養をつけて無病息災を願うという習わしがいまでも食文化として続いているようです。ちなみに小豆の赤色も厄除けの意味があるといわれています。

冬至かぼちゃ「かぼちゃのいとこ煮」

かぼちゃの選び方と効能

美味しさの見分け方としては、丸のままならずっしり重く艶があって色が濃いもの、爪が立たない程の硬さがあるもの、へたがしっかり枯れているものを。カットされているものは種がふっくら、びっしりと詰まっているもの、また濃い黄色やオレンジ色のものを選ぶようにしましょう。かぼちゃは皮膚や粘膜を守るビタミンAに変換するβカロテンだけでなく、ビタミンEが他の野菜に比べ特に豊富で抗酸化作用に優れているので、これからの時期は風邪予防だけでなく免疫力を高めるためにも積極的に食べたいですね! おはなし:一瀬美絵