おせち料理の由来
お正月に食べる日本の伝統料理といえばおせちにお雑煮。最近では洋食、中華などのオードブル風なものもありますが、そもそもおせち料理の由来をご存じですか?
元旦にいただくおせち料理は三が日の3日間、火の神様を怒らせないために、台所で火を使わないというのが風習とされているそうです。元旦早々台所に立たなくて食べられるおせち料理の始まりにはこのような理由があったようです。
日常に彩りを添えてくれる行事食
私は日本の年中行事やしきたりやそれにともなう食文化にいたく忠実な家庭に育ち、三が日は本当におせち料理とお雑煮、焼き餅しか食べられませんでした。子どもの頃は、元旦まではいいのですがそれがあと2日も続くのが正直苦痛で…(笑)また全国各地様々なお雑煮。生まれ育った函館の実家では鶏がら出汁の醤油ベースに鶏肉と山菜、切り餅が入ったもの。その他、函館ならではのくじら汁はいまでも帰省した時の一番の楽しみです。そんな私も親と同じように行事食を大切にするようになり、家族で楽しんでいますが、その意味を知り、季節を感じ、食べものに感謝することは日々あくせく生活する中で、ほっこりと心が豊かになる気がします。
行事食は「神様を招き、ご馳走をささげ、収穫に感謝する」「家族の幸せや健康を祈る」意味があります。それほど気張ったものではなくとも、普段の食事の中に少しその食材を取り入れ思いを馳せてみる…でもよいですね。