食のコラムVOL.28 牛肉のおはなし

牛肉生産量も日本一!

早いものでもう12月ですね。忘年会やXmas、年末年始でご馳走を食べる機会が一番多い時季。ご馳走といえばみなさんは普段、家で牛肉を食べていますか?私自身牛肉は好きで月に数回購入して食べますが、なんと北海道は牛乳(生乳)だけではなく実は牛肉生産量も日本一なんです。

北海道産の牛肉

北海道で生産されている牛肉は主に、和牛では黒毛和種、国産牛と呼ばれる乳用種、つまりホルスタイン種の雄、そして乳用種の雌に和牛をかけた交雑種があります。北海道で流通している牛肉は乳用種と交雑種が多いようですが酪農大国であることを考えると納得です。牛肉といえば霜降り肉が人気ですが、サシを多くするためには牛にとっておかずにあたる高カロリーの濃厚飼料をたくさん与える必要があり、牧草が主食の牛の体にはかなりの負担をかけることに。人間も高カロリーのものばかり食べると生活習慣病になりますよね。人間の嗜好に合わせてしまうのも悩ましい気がします。それに対し乳用種は赤身が多く鉄分が豊富、ヘルシーでしかも和牛より価格も手頃なのも嬉しいですね。

ハレの日以外でも牛肉を!

北海道にとって酪農業は基幹産業。酪農家をはじめとする多くの人々が関わり牛乳、ヨーグルト、チーズにバター、スイーツ等々に加工され、私たちはその恩恵を受けていますが、同じように生まれてくる雄牛を肉としていただくことも大事。その考え方を「乳肉一貫」といいます。生産者の高齢化や近年の生産コスト上昇による廃業など、日本の一次産業を取り巻く問題は深刻です。私たちにできることはやはり地場のものを選んで応援!今年の年末年始はもちろん、日常の食卓にも道産の牛肉を取り入れたいですね。(おはなし 一瀬美絵)